License to All– tag –
【License to All(LTA:ライセンス・トゥ・オール)】
標準必須特許(SEP)を巡り、「特許権者は、サプライチェーンのどの階層であっても、求める者全員に対して直接ライセンス契約を締結する義務がある」とする考え方です。
主張の背景:主に実施者側(特に完成品メーカーや部品サプライヤー)が強く主張します。川上の部品(モジュール)段階でライセンス契約を完了させれば、特許料の計算ベースが安価な部品価格(SSPPU)になり、製品トータルのライセンスコストを劇的に抑えられるためです。また、下流の顧客に対する「特許非侵害保証」を綺麗に通せるという実務上のメリットもあります。
現状の立ち位置:一部の標準設定団体(IEEEなど)の知財ポリシーや過去の経済産業省のスタンスにはこの色がありましたが、近年のグローバル司法(ドイツ・米国・インド等)および「Avanci」に代表される市場実務では、完成品での契約を軸とする「Access for All」に主導権を奪われつつあり、現在の対立軸における「理想論・実施者側の防衛論」としての側面が強くなっています。